航空自衛隊内で立て続けに起こった、空中で航空機が炎上するという原因不明の事故。
事故調査に自衛隊へとかり出された春名高巳は、事故の生き残りである自衛官の武田光稀から詳しい話を聞き出そうとするも、何度も説明を求められ疑われたという光稀は、既に報告書を上げた事を理由に彼を追い返す。

光稀と共に航空機に乗っていた斎木の息子・瞬は、海でクラゲの様な半透明の生物に遭遇し、幼馴染みである佳江の強引な勧めで、その生物をフェイクと名付け飼育する。
たどたどしくはあるものの、フェイクとは瞬の携帯電話を通じて会話が出来る様になり、瞬は天涯孤独の身になったのも手伝って、フェイクを家族の様に可愛がった。

一方、春名は光稀と航空機に乗っている時、優れた知能を持つディック(愛称は白鯨)と通信回線を通じて会話する事で、航空機炎上の謎が少しずつ見えてくるのであった。
白鯨が分裂してしまい、町中を飛び回る騒ぎとなった時、瞬は佳江を助ける為、フェイクに白鯨の分裂した一部を食べさせてしまうのだが…。



※この作品が気に入った方は、『クジラの彼』と言う同じ作者の小説が出てます。そちらは今作のその後の話です。お勧めは『海の底』と言う小説を読んだ後に『クジラの彼』を読むと、時系列順になりますが、一作品ずつでも充分楽しめるますので参考までに。


『空の中』
著者 有川浩

発行者 株式会社アスキー・メディアワークス
ISBN

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでよろしくお願いします。