大人にならないキルドレは、戦闘機に乗り敵を撃つ。
仲間が撃たれても、自分の気は確かに持ち続ける。
それが飛行機に乗るという事。
※この作品は、二作目です。ナ・バ・テアが一番最初の作品なので、まだ読んでいない方はそちらからどうぞ。
『ダウン・ツ・ヘヴン』
著者
森博嗣
発行者 中央公論新社
ISBN 4-12-003644-8
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
キルドレである草薙は、相変わらず戦闘機に乗っていた。
ブーメランと通称で呼ばれる程、敵からも注目されている草薙は、安全の為に護衛つきの生活を送る事を提案されるが、それを断る。
かつて名手とうたわれていた敵を撃つ際、草薙も首を負傷し、入院を余儀なくされる。
“ラッキーという言葉の意味が、僕はよくわからず使っている。
もう塗り替える事が出来ない過去の出来事を、好意的に認識したい時の呪文だ。”
そんな中、草薙の復帰戦はティーチャとの戦線で政府の見せ物となり、草薙の乗った戦闘機も意図的に改造されたものだった。
“自由って役立たないものなんだ”
自分の思い通りに事を運ぶには、自分が上にあがっていくしかない事を思い知らされる。
続きを先に読んでいたせいか、初読に比べて分かりやすかったと思います。
この作品は6作目まで発行されているようです。ちなみに今回の小説は二作目でした。