海底から巨大エビ・レガリスが桜祭り中の横須賀港に突如現れた、人間を次々と食べていく。
巨大化した甲殻類から見れば、人間は恰好の生き餌でしかなく、自衛隊の潜水艦に子供達を避難させようと、乗組員の夏木と冬原は船長と共に子供達を救出する途中、船長は巨大エビの餌食になり、還らぬ人となってしまう。
潜水艦に立て籠るものの、潜水艦の周りは沢山の巨大エビが張り付いており、早急な救助は見込めない状態にあった。
自衛官内で問題児と言われている二人と子供達の、予期せぬ共同生活が始まる一方、地上では警察が動き出していた。
巨大エビの情報を逸速くキャッチした警察官の明石は、同期の滝野と無断で機動隊を動かし、巨大エビを食い止めようと現場へ急行する。
――――警察の葛藤、動けない自衛隊。
米軍は基地を守る為、空爆を許さず、武器を持たない末端の機動隊が次々と犠牲になっていく。
その折“有能なはみ出し者”の明石と烏丸参事官がタッグを組み、自衛隊の出動を画策する為に奔走するのだが…。
※この作品が気に入った方は、『グジラの彼』と言う同じ作者の小説が出てます。そちらは冬原メインの話です。お勧めは『空の中』と言う小説を読んだ後に『クジラの彼』を読むと、時系列順になりますが、一作品ずつでも充分楽しめるますので参考までに。
『海の底』
著者
有川浩
発行者 株式会社アスキー・メディアワークス
ISBN 4ー8402ー3092ー7
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでよろしくお願いします。