「おともだちパンチ」とは、親指を残り四本の指で包み握った拳の事である。
四本の指を親指で押さえる拳に比べ、おともだちパンチはまるで招き猫のような愛らしさを湛えるので、満腔の憎しみを拳に込める事が出来よう筈もなく、かくして暴力の連鎖は未然に防がれ、世界に調和がもたらされ、我々は今少しだけ美しきものを保ち得る…らしい。

『四畳半神話大系』や『走れメロス』で出てきた人達が、面白おかしく物語を引っ張って…というより全力で引き摺り回される感じです。笑

『夜は短し歩けよ乙女』
著者 森見登美彦
発行者 株式会社角川書店
ISBN 4-04-873744-9

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。