結婚するけど君が好きだと言う彼は、所謂DV男と付き合い、自傷行為をする主人公に、このままでは駄目だと進言する。

“家族と恋人、どちらか一方を切り捨てた時点でもう一方へ呑まれる事も悟っていた。だからどちらとの解決も逃亡も放棄する事で、ある意味、バランスを取っていたのだと思う。”

小さな頃から思い描いていた様な愛情を向けられなかった彼女が、不倫の末、DV男と別れるに至るまで。

『あられもない祈り』
著者 島本理生
発行者 株式会社河出書房新社
ISBN 978-4-309-01981-9

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。