女優・白川ルウルウが飼っている猫が妊娠した相手を探すという依頼を、インターンシップで事務所の職員をしている大学生・味見克子から受けた百瀬は、ルウルウに会いに行く。

無礼な小松からまこと先生が引き受けた黄色い蛇は、四国の動物園へ嫁ぐことが決まったのだが、困ったのは四国までの輸送である。そこに猫を轢いたと駆け込んできた土田帆巣(はんす)33歳は猫を轢いておらず、猫が驚いて骨折しただけだった。
猫の様子を見るため仕事を蹴り、無職になってしまった土田にまこと先生は、蛇の輸送を頼む。

百瀬は大福亜子に婚約指輪ではなく、エンゲージシューズをプレゼントしたいという。勿論、秋田の三千代の靴でだ。
首を傾げる晴美や七重をよそに、大福亜子は秋田へ旅行に行けること。隣に並んで新幹線に乗れること。百瀬からプレゼントをもらえることを喜んでいた。

『猫弁と指輪物語』
著者 大山淳子
発行者 株式会社講談社
ISBN 978-4-06-218218-8

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。