失われるために記録される、6つの仕事、6つの人生。
『玉磨き』
著者 三崎亜記
発行所 株式会社幻冬舎
ISBN 978-4-344-08339-0
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
「古川世代」
現在38歳の世代が22歳から28歳までの間、呼ばれていた、世代の呼称であり、その内容は一風変わっていたが故に、現在はその資料も抹消されていた。
22歳の古川姓を持つ人物がおり、その古川姓を持つ人物は優れているというもので、その優れた古川に、人々は牽引されているのだ。
源流が掴めないまま、一時のブームとして、古川姓の人々は持ち上げられたが、古川姓の一人が大病にかかり、寄付がつのられた時、小学生が持った些細な疑問、何故古川姓は優れているはずなのに治療代が出せないのかというものがきっかけで人々の熱は冷め、古川姓は迫害された。
誰が、何の為に古川姓を担ぎ、世の中を操作したのか分からない今、古川世代ならぬ、第二の〇〇世代が生まれる日も近い…かもしれない。
他の短編はそんなにはまらなかったのですが、これは中では一番良かったかな。
今回は好みじゃなかった。