六十八日目。
本日ついに、ロッカーにネームプレートが付いた。
今まで真っ白だったんですけどねー。勤め始めて一カ月と少しかかりました。名前もらうのに。
地味にうれしかったです。ええ。



えーっと。



この間書いた年齢ネタの続編が。つい最近出た。

「…。」
「どうしたの。」
「や…。この間、衝撃の事実を知りまして。年齢について。」
「あー。ドルチェの部門だけどんどん平均年齢が若くなっちゃう話?」
「そうです。」

キッチンの人も挟んで、ホールの某三十一歳を交え。三人で会話中。
多分おそらく。キッチンの中で一番の若手だと思われる人だったので。この人ぐらいは同い年かそれに近いだろうと思ったんですけど。

「ねー。この人幾つだと思う?」
「…多分一番若手ですよね…。希望を込めて二十五。」
「もっと上。」
「もっと?!」
「四十代。」

見る。マジマジと見る。

「違うから。全然違うから。」
「ですよね!」
「実は五十代。」
「ハイ嘘! それぜってー嘘!」
「そーでーす。本当は二十八。」
「いやん。それでも大分上!」


だめだ。やっぱり俺には年齢を見分ける能力がないのかも知んねー。


「…。」
「…なんでしょうか。」
「や…。身ぶり手ぶりが面白いなぁ、と。」
「あ。それ入社当初から言われてる。」
「イイじゃないですかちょっと羽ばたいてみても!」
「…変わってるってこういうことだったんだね。」
「そーなの。」
「ちょっと! 二人で会話しないでください!」


はははは。二人で腕組んでさわやかに微笑まれた。どうしよう。紛うことなくデジャヴなんだけど。


「一体俺のことなんだと思ってたんですか?!」
「「変わってる子。」」
「どうしよう、反論できない!」


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