ひなまつり!!! …ま、だからどうしたという話だけど。
今日は半年ぶりぐらいになるイベントへの出店です。半年前は頻繁に来てたけど競合イベントに出るようになってたし被ってるイベントも多くて。自分の店は分裂できないタイプのお店だから同じ日に複数個所の出店もやってない。
よって素直に切り捨てたいベントだったんですけどこの度独鈷も受からなくなってきたので再び戻ってきたって言う。
…ちょっと情けないお話。
ただまぁ勝手知ったるなんとやらだし、ぶっちゃけ自分の家からめっちゃ近いのでどのイベントに行くよりも本当に気が楽。それにその現場は周辺開拓を熱心にやったこともあってほぼ毎回同じぐらいの売り上げが叩き出せている。
ある意味安心と安定のイベント先なので、分裂できるタイプのお店だったら分裂してたと思う。
で。久しぶりに出てみたらなんかにぎやかになってる。
ちょっとまて。このイベント前はブースの数最大でも80ぐらいじゃなかったか。いつの間に3桁乗った?
自分の番号120番とか割り振ってあったけどここに120組いるの? まじで?
ゆっるいイベントなので、のんびり集まってワーッとなって、本当はちゃんと終了時間が定められてるのに気が済んだらいろんな人がさっさと帰って行って歯抜けになっていく。ゆるい。ああ懐かしいこのゆるさァ!!
今日のお隣は顔なじみの人で「あら、あらあんたっ! 久しぶりねえ!!」されたので寂しくもない。やったね。
どっかで情報を拾ってくるのか、自分が投稿してる店舗のSNS見て来るのか、多分きっと常連客の人も来てくれて売り上げは大体予想通りの位置に落ち着く。ああよかった…。
このイベントにいる人の半分以上はこのイベント以外のイベントにあんまりいかない人たちなので自分みたいにしょっちゅういろんなイベントに行くタイプの人は割と良く質問されたりする。あのいべんとどうなの、そのイベントはどうだったの…。
「そういえば、あなたのお店のパチモン居たわよ。」
「えー…?」
「大体似たような商品売ってたわ。撃退しなきゃ!」
「いやぁ、飲食においてはそれはもう宿命みたいなもんなので。模倣はよくあることですよ。目くじら立てたらきりがない。ほら、ハーブティーのお店だってお茶屋さんだっていっぱいあるでしょ。お菓子屋もそうです。」
「えー…。それでいいの?」
「私は別に構いませんよ。というか、正直他の人間が味の模倣はともかくとして、ラインナップやら活動内容やらを真似できるとは思いません。勤務経験者じゃないとこの状態はキープできませんよ。破綻する。」
「…それはそう思う。」
「味だってそこらの人が出してるものよりおいしく作れる自信あるし。まぁ物に寄るけど。」
「それはそう。」
「次はどこに行くって? 京都?」
「京都は結果待ち。大阪行ってから福井に行きます。」
「…え。」
「福井です。駅前に恐竜がいるところ。」
「まっじか!!! え。泊まり?!」
「そっすね。」
「そうまでしていく?!」
「だって稼がないと明日のご飯が食べられないから…。」
「いやまぁそうだけど!! そこまで?!」
「だってまだ私の店、三歳ですよ。黒字にもなってない。」
「まだだったの!!」
「そっすね。」
「なんで生きてるの?!」
「割と頑張って努力はしてるので。」
「ええええ…?」
「…基本、あなたフットワークが軽いのよね…。」
「そうかなぁ…。大型イベント出てるといろんな人が『嘘だろ』ってところから来てるので、自分は割と平均値だと思ってます。」
「いやまねできないって…。何なの福井とか…。しらん…。京都もつらいのに…。」
「京都は2時間あればなんとかなります。まだいい方。」
「よくないよ?? 何一つ良くないよ?!」
でも実際。土佐の人が全国津々浦々してるんだよ。どんなイベントにも必ずいるんだ。あれがあるんだから奈良の民が外出するぐらいへーきへーき。