夏至に人間ドックにいった



去年もドックに行ったけど、特に問題はなかった。
ただ姉の同級生が乳がんで最近亡くなったのを聞いて、やっぱそういうのを聞いたタイミングでマンモとか受けたいなと思ったから今年も受けてみたのだった。

うっかり問診で過敏性腸症候群の話をしたらバリウム検査がドクターストップで中止になってしまった。
当面自分の胃腸の無事を信じるしかない。
だから当日すぐわかる結果はほとんど少ないはずだった。

ふと検査項目を見たら、婦人科検診があった。
もうほんとなるべくやりたくないのでオプションでつけなかった気がするけど最初から含まれてるコースだったかぁとか心で舌打ちしながら検査室へ。

まあここの人間ドックの婦人科の先生はとても優しく、去年も好印象だったので去年よりは楽な気持ちで受けた。

ら、子宮筋腫がみつかった。真ん中あたりらしい。
先生も「去年は全くなかったのに」と言っていて私は少し狼狽えた。
珍しくないし、命に別状はないし、そんなに悲観するほどではないのかもしれないけど、「去年は何もなかった」という事実が重くズーンときてしまった。
だってそしたら去年までは確実に安全に妊娠する確率が今年よりは高かったってわけだ。
いや別に年齢を重ねるごとにその確率は下がってるわけだから筋腫があろうがなかろうが〜かもしれないが、なんだかショックを受けた。

ショック。
今まで健診でひっかからなかった(ひっかかっても再検査で問題なしも含む)人間に明確に何かマイナスな×がついたショックもあるのかもしれない。

なぜか子宮筋腫ときいてまっすぐに妊娠の有無を考えた。
別に今の私に妊娠の可能性は億にひとつもなく、ここ10年先を考えてみたってその未来のビジョンには全く辿りつかない。
どうしても欲しいのかと聞かれてもわからない…って答えるほど曖昧だ。
妊活、いやそもそも婚活?をする気も現状全くない。
この先の可能性だけで言えばほぼほぼ0に等しい。

だけど、子供は好きで、もしも自分にいたら優しく育ててみたいと思ったことはあり、「子供苦手だからいらないんだよね」派ではないという事実が私にショックを受けさせたのだろう。
去年までに産めてたら…、去年まではなかったのか…という虚無。
別に単純にそんな話じゃないのはわかってるけど、真っ先に自分の中で浮かんだのがそうだったのだから、日記では好き勝手言わせて欲しい。

原因ってなんだろうって考えたけど原因はないらしくただ思案のみだ。
この一年で変わったことは体重が10キロ減った後にリバウンドで4キロ増えて増減を繰り返したこと、法事ストレスでストレス面は大打撃があったこと、車に乗って座ってる時間が増えたこと…くらい。加齢とか?
ーーーー考えても仕方ない。


そもそも、だ。
去年子宮筋腫がなかったことの方がおかしいのだ。
私は婦人科系がやばい、その症状は普通じゃない(ある意味筋腫があるような症状はもっと前からたくさん当てはまっていた)、だからレディース専門の人間ドックを受けろと周囲から口うるさく言われたから去年受けたのだ。
だからこそ、去年異常なしでちょっと嬉しかったのだ。
結局異常あるんじゃん!っていう、なんかジタバタ。

しかし自分の婦人科系症状の異常って気づくの難しいなぁと思う。
他人と比較しないもんね。
私の場合毎月必ず数週間前からコルセットなしで立てないレベルの腰痛、来たら腹痛、毎日ロキソニン、下痢、偏頭痛ってのがもうずっと前からだったから、皆そうだと思ってたのだ。
でも家族に毎回そんなに痛がるのおかしいって言われて「えっ!?」と驚いた。
あとは外出したときの膨腹感、これは地味に毎回すごく困ってる。友達と泊まったりすると翌朝の朝ごはんはお腹がパンパンであまり食べられない。気圧や高低差のせいかなとか思ってたんだけどね。

正直もうだいぶ前から詰んでたのかもしれない。

とりあえず詳細な結果が届くまでこのショックに浸るしかない。
結果が届いたら届いたで婦人科を探すことになるだろう。ドックの先生には一度婦人科で診てもらえと言われた。
ただでさえ婦人科系の医者にトラウマがあるのに、安心して診断してもらえるお医者さんをいちから探さなきゃいけないのが気が重い。
はっきり言えば面倒じゃ。

そんなことより頭痛科外来探したいのに。

メンテナンスしなくても、生きていられた若き日々へのさよならをひしひしと感じている。


しかし、なによりも自分の健康について私がまだショックを受けるほど関心があった事に、一番驚いたのであった(笑)



(日記離れ宣言してから久々の日記これー!?だけど、なんとなく書き留めておきたかったので。生理的な話すみません)

謎のショックを受けながら帰路、白いリボンのツバの広い麦わら帽子を買った。
一年で一番昼の長い日に夏に心を向けようと思ったのだった。